3歳5か月の息子はまだイヤイヤ期なのか、妹ができて赤ちゃん返りもあるのか、とにかく一度「やだ!」が始まると譲らず、私たちとけんかになり大泣きすることが1日に何度もある・・という日が続いていました。どうにか私も怒らずに、最小限の時間とパワーで「ヤダ」を脱出しようと試み、たどり着いたのが「スタンプカード」というツール。今日は、我が家のヤダヤダ対策に大変役立ったスタンプカードを紹介します。
イヤイヤの状況
はじめに、我が家のイヤイヤが始まる状況を挙げてみます。
朝、支度しない
朝起きて第一声が「まだ寝たい」。何とか起きても、次は「動画見たい」。そう、朝からイヤイヤは始まっているのです。親としては、保育園に行くまでに「トイレ→手を洗う→朝食→着替え→トイレ→出発」をしてほしい。しかも、同時に自分の支度と、0歳の妹の朝食やらおむつ替えやらもしなくてはならない。それで「動画は支度が終わってからね」というと「やだー!」。はい、ここでひともんちゃく。時間をかけたくない時は、1つだけ動画を見せると一応落ち着きますが、支度が終わるとまた「動画見たい」。そして出発の時間になっても「まだ見たい」で、結局「もう出発の時間だよ!保育園に遅れるよ!!」「やだー!!!!」と、なるのです。
動画を見ていなくても、食事や着替えに集中せず、いちいち時間がかかります。スプーンをお皿にかけて「橋だよ~」、パンを机に置いて「お馬さんがトコトコトコ・・」。最初は穏やかに注意していても、だんだんイライラが募り、「食べないなら下げるよ」と言うと「やだーーー!!!」
夜、寝ない
帰宅後は「手洗いうがい、トイレ→夕食→お風呂→歯ブラシ→トイレ→寝る」の流れ。ここでも逐一「動画見たい」が入ります。動画じゃなくても、何か見つけると手を伸ばすのが我が子。「先に手を洗わないとバイ菌さんが家の中汚しちゃうよ」と言っても、いつまでも手を洗わずおもちゃ、郵便物、赤ちゃんの哺乳瓶など、見つけたものから触っていく・・。「早く手を洗いなさい!!」と、ついキレる私・・というのが恒例パターンです。
【まとめ】遊びたい
つまり、息子は何しろ遊びたくて、遊びを止められたり、中断されると「やだー!!」となるのです。そのうちに何が嫌なのか自分でも分からなくなり、親が何を言っても「やだー!!」となってしまいます。
教科書の対処法
育児書には「怒るのは逆効果。子どもが楽しい、やりたい、と思える声掛けを」って書いてあります。遊びと同じように「楽しそうだからやりたい」と思わせるのが良い、と。いや、やってるんですよ一応。着替えの歌うたってみたり、こどもちゃれんじの力を借りて「ほら、リスさんのお口で食べてみよう~♪」とか言ってみたりして。でも、どうも動画の魅力には勝てないみたい。そして毎日イヤイヤは続くのです・・。しかも毎回おんなじパターンで!
とある教科書には「親が心に余裕を持って。早く早く、と急かさないこと」と書いてありました。そうだよね、悪いのは息子じゃなくて私なんだ・・と思い、今度は自己嫌悪で落ち込む。
スタンプカード作戦
息子が通っているシェーン英会話教室では、宿題をやるとスタンプが押してもらえて、10個スタンプがたまると100均のおもちゃと交換してもらえます。これを息子がとっても気に入っていて、なんとかスタンプをためようと意欲的に宿題に取り組んでいる・・。そんな姿を見て、オリジナルの「スタンプカード」を作ってみました。


使い方
- ヤダヤダ言わないで1日過ごせたら、寝る前にスタンプを押す。
- スタンプが10個たまったらオモチャと交換。
始めに期待を高める
スタンプカードをやると決めたら、始める前から子どもの期待を高め、取り組む意欲を確保します。
「スタンプドン!!」の所で声を大きくして、大げさにスタンプを押すしぐさをしたら、息子はニヤニヤ。このセリフをもう1回言って、とリクエストを受け、3.4回やりました。
その後、やだやだが出そうになると「あれ、スタンプ作るのにな~?」と言うと、落ち着きを取り戻し、朝の支度がスムーズに完了。保育園が終わると、「スタンプカード作った?」と楽しみにしていたので、朝言っておいて良かったと思いました。息子のスタンプカードに対する「楽しみ感、やる気」は確保できたようです。
50点でもスタンプはあげる
ヤダヤダが出てきたら、「あれ、スタンプドン!!したいよねぇ」と言うと、ハタと落ち着く息子。しかし回数を重ねると、すぐには収まらず「やだ」が続いたり、「スタンプしたいー!!」と泣くことも。この時、「もう今日はスタンプなしね!!」と言ってしまうと、一気に【スタンプカード=楽しい遊び=やりたいこと】という土台が崩れてしまうので、絶対言わないようにしています。「やだ」が続いた時でも、収まった時に「ヤダが終わって〇〇できたから、スタンプ押せるね♪」と言うと、息子も安心して次に進めるようです。そして多少イヤイヤが出た日でも、寝る前はスタンプドン!!を盛大に行い、「今日もよくできたね!!」とほめます。「自分はできる」という自信につながることを期待。幼少期に自己肯定感、自信を持つことは、その後色んな事にチャレンジし、能力を伸ばすための基礎になるそうなので、大切にしたいところ。
ネーミングは「〇〇するカード」
心理学的には「〇〇しない」と言うより「〇〇する」と言う方が行動に移しやすいと言います。息子には「ヤダヤダじゃなくて、『うん、わかった』って言おうね」とよく言っているので、本当は「『うん、わかった!』言えたねカード」とかにしたいんですけど、息子は「ヤダヤダ」という繰り返しの音が好きみたいで、「ヤダヤダ言わないカード」で落ち着いてしまいました。繰り返し音が好きなのは子供に共通の特徴らしいので、「よしよしカード」「るんるんカード」「できたカード」など、ポジティブなネーミングにできれば良いと思います。
おわりに
スタンプカードを作った日、久しぶりに子どもを怒鳴らないで1日を終えられました。怒鳴る親、キレる親にはならないと思っていたのに、なってしまった自分にがっかりして落ち込んでいたので、私もホッとしたし親としての自信とまではいかないけど、まだ頑張れるという前向きな気持ちになれました。この記事が、同じように子どものイヤイヤ対策に何かないかと探している方の参考になれば幸いです。イヤイヤ期、大変だけどあと数年のこと。いつかイヤイヤ期すら楽しかった思い出になるはずだから、些細な変化や嬉しかったコトに目を留めて、子どもの良いところもいっぱい見つけられるようになりたいです。
【関連記事】